Vol. 1
5 February 1996

Viva! Development

 実はここ、タンザニアのモシには過去4回来ました。最初は1988年、ケニアに住んでいたころのことです。その時のモシの町の印象は鄙びた田舎町で、停電は日常茶飯事、ろくにものは売っていないし、道路は無茶苦茶、(もと協力隊員としての基準ではなくー般の目から見て)生活環境は厳しいと思いました。

 ところが今回来てみると、JICA専門家の居住地ではまだ最も不便なクラスでしょうが、道路は大分よくなっているし、来て一ヶ月くらいでまだ五度しか停電を経験していません(過去のモシを知っている人ならどんなにすごいことかわかる)。さらに今泊っているホテルのメニューにアイスクリームがある(でもほとんど品切れ)!いやあタンザニアの発展を実感しました。僕と一緒に来たもう一人の子連れの専門家の話では、紙おむつを町で見つけたそうです。

 電話は繋がったり繋がらなかったり、繋がっても通話状態が悪く問題があります。が、現在市内の交換機を付け替える工事が進んでおり、その後各都市間の回線を改善するそうで、時間はかかるようですが、確実に良くはなって来ています。またモシには近い将来携帯電話のサービスが開始されるという噂もあります。

 携帯電話は先進的なようにも思えますが、実は無線局を設置するだけで町中に回線を張り巡らす必要が無いので、普通の電話より設置もメインテナンスも簡単らしいのです(コンピュータのモデムに繋がる電話機が発売されると嬉しい)。

 こうした改善の裏にあるのはやはり外国からの援助です。タンザニアはGNPの比較では、アフリカではモザンビークの次に貧しい(つまり世界で2番目に貧しい)そうで、各国の援助がかなり人っています。日本は特に首都ダルエスサラームの道路改善で評判がよく、また日本の建設会社の仕事の正確さ、期限内に仕上げる能力なども高く評価されているようです。

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