Vol. 1
5 February 1996

陸に上がった力ワセミ

Kingfisher
 アフリカと言えば動物が有名です。タンザニアでもセレンゲティ国立公園の名は世界的に知られています。でも多いのは哺乳類だけではありません。鳥も数多く、東アフリカだけで1500種以上が記録されています。

 数多い鳥の中でもその美しさや姿の面白さから、カワセミは最も人気のあるものの一つです。タンザニアにも何種類もの力ワセミが生息しています。今僕が滞在しているホテルにもいました。町中で川も池も無いのに、です。左の写真が撮影場所は違いますが、ホテルに来るのと同じ種類のカワセミです。

 実はアフリカには陸の生活に適応したカワセミがいるのです。彼らは木の枝にとまり、地面の上を這う昆虫や、トカゲなどを見つけると、飛び降りて長いくちばしで挟み、また元の枝に舞い戻って飲み込んでいます。

 コノハズクのように足で捕えるのか、川で魚を取る時のように、いきなりくちばしで挟むのかどうかはよくわかりませんが、多分一旦獲物の脇に舞い降り、間髪を容れずにくちばしで捕えるのではないかと思います。足はあまり発達していないようだし、地面に向かってダイビングしては、長いくちばしが刺さってしまいそうですから。

 アフリカのカワセミの写真もどうぞ。

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