Vol.4
15 June 1996

今度はオレンジ

 以前にマンゴーを死ぬほど食べている話を書きました。季節は移り、今はオレンジのシーズンです。当然また種を取るためにプロジェクトではオレンジがただで食べ放題、いや、食べなくてはいけないわけです。でもマンゴーとは違い、オレンジには種が多いし、ジュースにすれば結構はけるので助かります。オレンジの苗木は商品価値が高く、優良品種を接ぎ木したものは、500シリングくらいでも売ることができます。

 コーヒーの種も買ってきましたが、こっちはさすがに飲み放題と言うわけには行きません。種そのものがコーヒーですから。

 ところがプロジェクトで発芽試験をしてみると、あまり芳しくありません。どうも種が古かったようです。どうりで買う時におまけしてくれたはずです。

 しかたなく僕が責任を取って買い取りましたが、飲もうにもこれが大変です。コーヒーの種には堅い薄皮がついています。これは豆を碾く時に出てくる軽いやつではなく、その外側を覆っているやつです。これを取らないことには煎ることができません。苦労して一杯分くらいを剥き、自分で煎っていれてみました。最高級のキリマンジャロ種のはずですからさぞかしおいしいと思いきや・・・欲しい方にはただで差し上げます。

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