Vol. 2
25 March 1996

Welcome Discovery!

Discovery under a fig tree やっと待ちに待った車がやって来ました。ランドローバーディスカバリーで英国車です。最近日本でも出ていますが、日本仕様のものとは少しデザインが異なるようです。色はCaprice Blue、と言ってもわからないと思いますが緑がかった青で、なかなか奇麗な色です。Capriceはイタリアのカプリ島の青い洞窟の色という意味かと思いましたが、辞書を見ると「気まぐれな」と書いてあります。

 モシにも同じ車種を持っている人は何人かいますが、皆おとなしい色ばかりで、僕の車はとても目立ちます。安全のためには目立たない方がいいという意見もありますが、アフリカでは日本人であるだけで十分目立っています。だからむしろ目立つ車に乗れば、あの車はJICAの日本人のだとわかり、盗まれにくいという説もあります。

 フルタイム四輪駆動でデフロックも付いている本格的な車で、デザイン的にもトヨタや日産より垢抜けています。エンジンは2トンの車体の割には小さめの2500ccですが、インタークーラー付きターボを装着しており、最大出力は4000ccクラスと変わりません。車幅はなんと2m以上、長さは約4mという代物で、運転にも慣れが必要です。

 途上国で何かをしようとするとノートラブルで済んだらラッキーなわけですが、車の購入もストレートには行きませんでした。既にタンザニアに入っている車を選びましたからすぐ手に入ると思いきや、まず免税の手続きでJICA事務所の現地スタッフが車の番号を間違えてしまいやり直し。手続きが全部済んでさあ手に入るとディーラーに行ったところ、「すまないけどダッシュボードが不良品なので明日取り替える。」おまけにエアコンもガスが抜けていました。でも日本車ばかりのモシ在住の日本人には羨ましがられ、ちょっとばかり自慢な気分です。

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