Vol.14
7 September 1997

高原の避暑地

畑の向こうの我が家 さて7月の半ばに一時帰国から帰って来てみると、さすがに今年の雨季は雨が十分降っただけのことはあり、僕の家の周りの畑に植えられたトウモロコシも2m以上の丈に育っています。遠目に見ると我が家はまるでとうもろこし畑の中の一軒家に見えるくらいです。

 「トウモロコシ畑でつかまえて」なんていう小説でも書いてみようか…失礼。

Firefinch 庭の木や花も元気だし、空き地にも草が生い茂り、黄色や紫の花が咲いています。からからに乾いていた去年の同じ時期とは違い空気もしっとり、心なしか呼吸が楽なような気がします。ともかく去年みたいに土埃が舞っていないのがgoodです。

 このしっとり感と言い、空気の清浄さ、鳥の鳴き声(牛とかヤギの声もあり)、気分は高原の避暑地の別荘です。高原の別荘なんて持っていないのでわかりませんが、多分。

 とある天気の良い土曜日の午後、「さてでは優雅にバルコニーでコーヒーを飲みながら本でも読もうか…。」とコーヒーをいれ、外に出て本を開いていると…、「何じゃこりゃあ!」やぶ蚊の大軍に取り囲まれてしまいました。

 どうやら豊かに生い茂った植物が、やぶ蚊にゲリラ戦の隠れ場所を提供してしまったようです。ホンジュラスにいた時以来、蚊とのバトルには慣れていますから、本能的にすぐ応戦モードに入り、叩き潰しました。20匹くらいは潰したでしょうか。「はて?優雅な高原避暑地の午後だったはずなのに、僕はいったい何やってるの?」結局最後には心ならずも化学兵器(殺虫剤ともいう)を導入しました。根絶は無理ですが、やぶ蚊はマラリアをうつさないので、うるさくなければ多少刺されるくらいは我慢です。

犬達 「しかしなぜ留守にしていて人気もあまり無かったのに、こんなにやぶ蚊が集中しているのだろう?」と庭を見渡すと…

 わかりました。ジョセフの飼っている犬です。日向で寝そべっている2頭の犬の周りに蚊柱が立っています。体温が高い犬が常にいるために、蚊が集まって来ていたのだと思います。そして化学兵器を…鼻の敏感な犬達にはちょっとかわいそうなことをしました。

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